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敷地は、企業の社宅跡地を宅地造成をおこない、14区画の宅地分譲された南ひな壇で、日当りは
申し分のない土地でしたが、今後建築される隣接の住宅の配置・形状等が把握できない状況から、
いつも通り近隣家屋に影響されない自らの敷地で最良のプラン計画を提案しました。
南側に空地を設ければ、1階リビングでも十分の明るさを確保できましたが、前面家屋の壁を見て暮らすより、鎌倉山の緑と空が手中できる2階リビングをお勧めしました。

外装は、2階部分:ガルバリューム(角波)鋼板張、1階部分:木調サイディング張。
屋根:ガルバリューム鋼板縦ハゼ葺。
ベランダ腰壁部の有孔折板は、外から室内が見え難く、室内から外がよく見え、メンテナンスが不要な点で、計画当初から迷う事なく採りいれました。

お施主さん希望の「赤い郵便ポスト」を古枕木で表札、インターフォン、照明器具も一緒にトータルコーディネート。

広い玄関ポーチは、今後、様々なシチュエーションで、様々な活用・活躍が期待されます。

長さ約11m、奥行約1.5m、約10帖の広々としたベランダからは、鎌倉山の緑と空、光、風、
開放感を享受。

1階リビングの場合、大開口の窓を設置しても現実的にはレースのカーテン等で外部からの視線を遮り、
防犯上、開け放すことに抵抗がありますが、2階リビングでは、それらの問題が払拭され、
大開口の窓の恩恵を十二分に堪能できます。
吹抜勾配天井で空間の広がりも得ることが容易になり、一般的には空間が大きいリビングを1階に設置するよりも、構造的に有利になります。

リビングと繋がったモダンな和室の窓からは、裏山の緑が十二分に楽しめます。

2階の浴室の窓は、ペアガラスの中にブラインドが内蔵されており、外の景色、星空を見ながら入浴を楽しめます。
最後に、通常より短期間での計画・設計でしたが、お施主さんといっしょにアイデンティティーある住まいが完成したことを感謝いたします。